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Newton Circus @Singapore -完- [Singapore]

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―DAY14&15― 6月29&30日

この日もおかまいなしに熱い、東南アジアの「暑さ」を越え、赤道直下の「熱さ」になってきている。

長い滞在も帰国日、今夜の便で出発し、KLで日付を越えて乗り継ぎ、朝に日本に降り立つ。
安いLCCのフライト、日本への道のりは長いが、出発までは秒読み。

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今朝もお義母さんお手製の「野菜スープ」で朝食、
暑い国だが、連日アレコレとバリエーションの異なる「野菜スープ」を作ってくれるのだ。
偏食過食異食の独りモノの食卓に重用すべしとレシピをガッツリ教えてもらう。
ナベの脇でメモを取っていたら、お義母さんに感心されてしまった。

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朝から仕事へ向かう友人夫妻を見送る、「出発前に夕食食べよう」といってくれた二人を送り出す。
21時過ぎの便なので、ちょっと早めの夕食を済ませ、19時頃に空港に向かえば十分。
チャンギ空港は市内の何処からでもタクシーで30分あれば着く、というアクセス優秀な空港、
$30(2千円ほど)あればお釣りがくる、お財布的にも優秀な空港だ。

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自転車を駆って、近所のスーパーへ。
日本では買えない中華麺やフィッシュボールを買い込み、
お義母さんに教えてもらったスープに入れる中華系のスパイスを探し求めた。
仕事途中の友人から電話があり、『ニュートン・サーカス(Newton Circus)』で待ち合せることに。
二人とも『ニュートン』に近い場所で仕事が終わるというので、観光客にも有名なこのホーカーズで待ち合わせすることに。

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屋外のホーカーズだが、最近、リノベ―トされ、すっかりキレイで清潔になり、かつての面影はなし。(写真4・6)
以前は観光客相手に海鮮料理を高値でフッカケるようなアヤシイホーカーズだったんだけどね。
名称も『Newton Food Centre』に改められたが、あいかわらず『ニュートン・サーカス』のほうが通りがいい。
ちなみにロンドンなどでも見かけるこの「サーカス」というスポット名は「サークル」が語源、
円状にクルマが巡る「ラウンド・アバウト(Rroundabout)」の円周に基づくといわれている。

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先に乗り込み、この旅でラストの「テ・ペン」を飲みながら、文庫本を広げ、友人夫婦を待った。(写真4)
仕事が早く終わった奥さんが現れ、顔馴染みの店で手際よく注文を入れはじめた。
「ナニ食べたい?」と聞かれたがここは任せた方が無難、「オイシイモノ~」とフザケておいた。
オプショナル・ツアーでここにも団体客を連れてくるので、顔が効くガイドさんには口を挟まないのが得策。

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『ニュートン・サーカス』で外せないのは通称「オイスター・エッグ」、正式名不明の「牡蠣の玉子炒め」。(写真7)
「ベビー・カイラン、食べたい!」とあわてて付け足し、日本ではあまり出会えない菜っ葉なのデス。(写真8)
各店舗から料理が運ばれ、テーブルに置かれるとおもむろに友人が顔を出した。
「どこかで見てた?」「ニオイがしたか?」などと揶揄いながら、熱い料理を摘まむ。

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友人夫婦に礼を言い、別れを告げ、空港に向かった。
「エア・アジア」はターミナル1から出発、かつてチャンギにはLCC専用のターミナルがあったが、
それは廃止され、LCCでもFSCと並び、普通のターミナルからボーディング・ブリッジを使っての搭乗となる。

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いつものように「Priority Pass(プライオリティ・パス)」を使ってラウンジへ。

Terminal 1
Airport Wellness Oasis
Dnata Lounge
Plaza Premium Lounge
SATS Premier Lounge

Terminal 2
Ambassador Transit Lounge
SATS Premier Lounge
The Green Market

Terminal 3
Ambassador Transit Lounge
Dnata Lounge
SATS Premier Lounge
The Haven by JetQuay

こいつがあればチャンギ空港では上記のラウンジを無料で使うことができる。
食事は『ニュートン・サーカス』で済ませてきたので、ゆっくりコーヒー・タイムでゴザイマス。(写真9)

KLで乗り継ぎ、ラウンジで小休止すればLCCも苦にならない、日本に降り立つのは朝9時前、まだまだ旅路は長い。



6月のシンガポール紀行

2015年6月16日~30日 by D7529/AK721&AK720/D7528


-完-


Newton Circus

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出発前の空港、みなさんはナニして過ごしていますか?
免税店をウロウロ? カフェでセカセカ? 搭乗ゲートでイライラ?
「格安航空券」だろうが「LCC」だろうが、
各空港のある『ビジネスクラス・ラウンジ』でゆっくりビールやワインなんていかが?
【プライオリティ・パス】があればそれが可能、情報詳細は↓コチラをご覧ください。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17

「カードの年会費10,800円は高い!」と思うかもしれませんが、
『ビジネスクラス・ラウンジ』の利用料は1回US$30ほど。
1度の海外旅行で日本出発時に1回、帰国時の空港で1回、往復2回ラウンジを使えるわけですから、
年間2度、海外旅行に出るとすでにモトは取れてしまいます。
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http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-05-23 バンコク・スワンナプーム(BKK)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-08-16 マニラ・ニノイ・アキノ(MNL)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-08-20 シンガポール・チャンギ(SIN)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-10-13 ヒューストン・G・ブッシュ・インターコンチ(IAH)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09 デンバー・インターナショナル(DEN)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-05-06 ソウル・インチョン(ICN)
http://delfin3.blog.so-net.ne.jp/2016-07-21 香港・チェクラップコク(HKG)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29 アブダビ・インターナショナル(AUH)


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Aljunied @Singapore [Singapore]

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―DAY13― 6月28日

日曜の朝、スコールが急ぎ足で駆け抜けていった。

路面を濡らす程度の降りは辺りを冷やすわけでもなく、
揮発する水蒸気が蒸し暑さを割り増しにし、過ごしやすいはずの午前中を台無しにしてくれた。

キッチンでお義母さんがドラゴンフルーツを切ってくれ、強烈な色合いの果物が今日の朝ごはんに。

グレープフルーツ・サイズをグレープフルーツ・スタイルでスプーンで突いて食べる。
朝から南国のエネルギーとビタミンをタップリ充填、病み上がりにはちょうどいい朝食。

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このところ熱い日が続いており、政府が「水を節約するように」という警告を出したらしい、まさに「乾季」。
「取水制限」までには至らないようだが、上水を隣国マレーシアから買っている国としては熱すぎるのも心配のタネ。
「この国で得られるものはなにもないから」というのがシンガポリアンの皮肉なジョーク。


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この日はSNSの知り合いと約束をしていたので、地下鉄で『Newton(ニュートン)』へ。
偶然にもこの週末に来星していたので「待ち合わせてランチしましょう」という話になった。
ニュートンそばの『シェラトン・ホテル』に滞在している、というのでロビーに出向いた。

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「『ペッパー・クラブ』を食べたい」というので地元で人気のレストラン『No Signboard(無招牌海鮮)』へ案内することに。
地下鉄に乗り、『Aljunied(アルジューニ)』駅へ。(現地発音だと「アジュニー」)
エアコンの効いた車内から駅の外に放り出されると午後の強烈な暑さが襲いかかってきた、今日はなにしろ暑い。

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「『チリ・クラブ』は外せない」と取り上げているガイドブックが多いが、
地元では甘い「チリ・クラブ」よりも刺激的な「ペッパー・クラブ」が通好みでもある。
「チリ・クラブ」は甘めのチリソースに旨味が出ているので、パンを頼み、ソースをすくって食べるのが楽しい。
「ペッパー・クラブ」は身に旨味が残っているので「蟹感」そのままにカブりつくのが楽しい。

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週末となると予約必須の店だが、ランチタイムだったので予約なしでも席に着くことができた。
エアコンの効いた室内の席を確保して、カニを注文、こいつは量り売り、いわゆる「時価」ですね。
中振りサイズを2匹頼み、一方を「ブラックペッパー・クラブ」、片方を「ホワイトペッパー・クラブ」でお願い、
2匹で$140++(++はサービス料とTAX)、チョイとぜいたくランチです。
「ホワイトペッパー・クラブ」(写真5)の写真だけ、なにせ手がベトベトなので、一眼レフを握れませぬ。


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殻を割りながら手掴みでクラブにカブりつき、手も口の周りもベタベタ汚しながら食べるのが楽しい。
いちおうビニールの手袋はくれるが、結局、煩わしく、直でいったほうが食べやすい。
クラビング(とはいわないだろうな)で汚れた手を洗い流し、ホテルに送り届け、ランチ・ミーティングは散会、
それぞれの旅先に時間に戻っていった。

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行き慣れた電気街へ出向き、PCパーツやらUSBアイテムやらを物色。
パ―ツなどが多い『Sim Lim Square』と携帯グッズなどを中心とした『Sim Lim Square』が通りを挟んで建っている。
電気「街」というほどの規模ではなく、小さな店がいっぱい詰まった電気「ビル」ですね。
世界中のTVをタダで観られるネット・チューナーが目新しいらしく、人を集めている。

イリーガルだがルールにキビシイ国でもこういうものが売られているところがとってもアジアティーク。


MRT Aljunied

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Clarke Quay @Singapore [Singapore]

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―DAY12― 6月27日

すっきり晴れ渡った空に涼しい風が吹き抜けていく。

しかしそれもわずかな時間だけで、太陽が昇るにつれ、風は爽やかさを失い、
東南アジア特有の纏わりつく暑さが幅を利かせてくる、そんな二度目の週末。

友人の自転車を借り、地元の小さなショッピング・モ―ルへ。

モールといっても大きめのスーパーと何店かのファストフードやパン屋などが入っただけの3階建ての小さなビルだ。
ただし大きなフードコートが備わっているので意外と地元の人たちを集めてはいる。

ランチを適当に済ませ、辺りを見回すとフレッシュ・ジュースを扱う店があったので、
スイカジュースを作ってもらい、$2でささやかな幸せゲット。(写真1)

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週末ということで、ローカルの友人からお誘いの声がかかった。
平日は遊んでもらえないのでホイホイとオサソイに乗ることに。
みなが忙しく働く平日にフラフラとしている旅行者は、なんとも罪深き存在。
さいわい滞在させてもらっている友人はガイドなので、曜日関係なしのシゴト、気遣いがなくて助かっている。
そんなことを感じながら、ガイド時代から馴染みのある友人の仲間内での誕生会のお招きに預かることに。

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「プレゼントもなにもないけど参加していいの?」
「なに、プレゼントって? そんなの気にしなくていいよ。『大丸』があった近所ね、わかるでしょ」
こちらが働いた頃には健在だったがすでに撤退した日系デパートの名称が電話口に。
旧名、旧称のほうがわかりやすい、ってのはお年寄りの会話だよな。

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夕刻、『Clarke Quay(クラーク・キー)』(写真3)にほど近い場所にある日本食レストランで合流。
ガイドを退き、SEに転身した変わり種の彼が日本食をリクエストした、というのでこの運びに。

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日本料理ながらオ―ダー制のブッフェ、というレストランだったが、
従業員は本土からの中華系らしく、恐ろしいほど要領が悪く、各テーブルでシンガポリアンをイラつかせていた。
あるいはそういうコンセプトの店なのかもしれない。
日本料理の写真を上げるほど酔狂ではないので、雰囲気だけに留めておきますね。

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シンガポリアンに「酒飲み」は少なく、どちらかというと「食べる」こと大好き、という人が多い。
たしかに暑い国で大酒飲み、ってあまり聞かないよな。
今日の顔触れも例外でなく、オーダー式のブッフェをタブレット(写真5)で注文しまくり、メニュー全部を食べつくす勢い。
こちらも食べることなら望むところ、受けて立つぜ。

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食後は「腹ごなし」ということで『クラーク・キー』から『Boat Quay(ボート・キー)』方面に川沿いを下った。
シンガポール・リバーの河口近くにこの両「Quay」が広がり、河口には「マー様」が鎮座ましましております。
高層ビルが連なる金融街『Shenton Way(シェントン・ウェイ)』(写真4・右)の足元の川沿いに広がる『ボート・キー』は、
舌の肥えた駐在員や金融街の富裕層を満足させる西欧風のレストランでにぎわい、バーが夜ごと人を集めるエリア。

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その上流の再開発エリアとして作られたのが『クラーク・キー』、(写真8)
こちらはデザイナーズ・ショップやシャレた雑貨店が軒を連ね、新進気鋭のオシャレ・スポットとして歩みはじめたが、
地下鉄駅が開通するのを待たずに下降の一途をたどった、以前はこの辺りはアクセスの悪いエリアだったのです。
駅ができたことで状況は一変し、家族連れ向けのアトラクションやレストランなどが幅を利かせるようになり、
さらに上流には『Robertson Quay(ロバートソン・キー)』と呼ばれるニュー・スポットも作られはじめている。

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「玉突きでも行く?」
「いいね、だけどまたコテンパンにやられそうだけどね」
シンガポールで「玉突き」というとイングランド・スタイルの「スヌーカ」が主流だ。
こちらは高校時代からアメリカ・スタイルの「9ボール」で腕に覚えがあったので、
以前、誘われた際は高を括って勝負に挑んだが、小さなボール、カーブを描くポケットに苦しめられ、惨敗した。

土曜日の夜、シンガポールの夜はまだ更けない。


Clarke Quay

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Little India @Singapore [Singapore]

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―DAY11― 6月26日

朝、目覚めとともに風邪の気配は消えているようだった。

昨晩が熱のピークだったらしく、朝になるとウソのように回復していた。
扁桃腺持ちにありがちのパターンで、熱を出し切るとケロリと普通の体調に戻っている。
熱で錆びたカラダをシャワーで洗い流し、アタリマエのように少し多めに朝食を食べ、
苦めに淹れたコーヒーを体内に流し込んだ。

寝続けたせいでカラダのアチコチがギクシャクしていたが、
動き出すことで徐々に各所の油切れが収まりそうだったので、思い切って出かけることにした。
一両日、ベッドにへばりついて過ごしていたので、外の空気を吸いたい気分にもなっていた。

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MRTで『Little India(リトル・インディア)』へ。

その名の通り、ここはいわゆる『インド人街』、
多民族国家シンガポールにはその他にもご存知『チャイナタウン』やモスクがある『アラブ・ストリート』などあり、
いずれの異国人街も街の中心を少し斜(はす)に眺めるような位置を陣取っていた。

ところが近年の地下鉄網の発達で街が膨張し、これらの異国街も市の中心に呑み込まれる形になり、
さらに『チャイナタウン』と『リトル・インディア』はMRTの駅名にも採用され、
認知度は大いに上がり、もはや「町はずれ」ではなくなってきている。

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かつては『ムスタファ・センター』がある場所として知られ、ツウな旅行者は当たり前のように足を運んでいた。
リトルインディア=ムスタファといってもいいようなエリアで、24時間営業というカンバンは夜に蠢く旅行者を集めていた。
なんでもアリ、怪しさ満点、安さ爆発のショピングモールはまさにカオス、
近隣に比較的レートのいい両替店も立ち並ぶことから、好奇心旺盛な旅行者やバックパッカーが好んで足を運んだ。

昨今は有名になり、以前の混沌とした感じが薄れているので、日本人旅行者、ツアー客にもオススメ、
「ばらまき土産」や「Tシャツ」などをバカ安で掘り当てるにはいいですよ。

ただし最寄り駅は『Farrer Park(ファラー・パーク)』、こちらの駅から向かったほうが近いのでご注意を。

街が眠る時間にマストの土産を買い込み、終電がなくなる前にホテルに撤収、
という作戦で限られた旅の時間を有効に使ってみてはいかが。
でも駅を出た途端、周りの顔触れが変わるので、日本人的にはチョット腰が引けるかも。


『リトリ・インディア』の駅を出ると、すぐにスパイスの香りが渦巻き、民族衣装に身を包んだ人が行き交い、
カンバンには見慣れない文字が踊り、通りを歩く人に彫りの深い表情が増える。
インドにはほど遠い静寂さと整然さだが、清潔で無機質なオーチャード辺りとはかなりかけ離れた表情を見せてくれる。

この街に来たのは取り立て深い意味はなく、手軽な値段でスパイスを買えればいいかな、ぐらいの気持ち。

駅からの徒歩圏内に『スリ・ヴィラマカリアマン』、『スリ・スリニヴァサ・ペルマル』、
『スリ・バダパティラ・カリアマン』と寺院が点在している。
声に出して読み上げると舌を噛みそうなだが、眺めて歩くには申し分なし、病み上がりのリハビリ野郎にはいい環境だ。

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通り沿いにはやる気のない果物屋と混沌の雑貨店が代わる代わる軒を連ねている。

ホコリっぽい大通りの店先ではザルに乗った果物が日なたに晒されている。
洋服屋のワゴンではコーヒーやチキンライスよりも安い値段で服が山積みされている。
このエリアの価格破壊は夥しく、表示の値札に繰り返し二度見させられ、確認できた時点で笑いが込み上げてくる。

ドライブに、あるいはテニスのベンチでも使えそうなコーヒー・タンブラーを発見、
プラスティック製で内側はステンレスと普通の作りだが、
$2(!)という値段に笑いこらえながら購入、街ごと百均状態なのです、ここは。

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MRT駅を起点に歩き続け、汗が滲み出しはじめると、寺院が出迎えてくれる。
靴を脱ぎ、中に進み、参拝ならぬ小休止、というか熱冷まし、石造りの寺院はひんやりと涼しい。

発熱の後にダラダラ汗を流しているのでけっこう消耗していた。
それでも夕刻まで歩き続け、最後に『テッカ・センター』に立ち寄り、スパイスを入手、
これまたお手軽価格でかなりの量がやってくる、いつものことながらこちらが恐縮しそうだ。

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ホーカーズではなく、エアコン入りのフードコートに飛び込み、蒸し暑さ回避のディナータイム。

これまたお気に入りのアチアチ「クレイポッド・ライス」を頼んだ、魚の切り身入りで$4,8也。(写真1)
ただの素焼きの器に入った炊き込みご飯なのだが、触れないぐらいの温度に焙られているせいか、
それだけで2~3割美味しくなった気がする、おそらく8割ぐらい気のせいだと思うけど。

物価が高い国、といわれているが、安くて楽しいもの、安くて美味しいものはいくらでもあふれている。


Little India

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Seah Street @Singapore [Singapore]

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―DAY10― 6月25日

朝、心地よい風が吹き抜けていく。

友人宅はHDBの12階、そのリビングの窓を開け放つとキッチン、奥の物干し場へと風が抜けていく。
昼間は窓や玄関、物干し場への通路は開け放っていてもあまり空気は動かないのだが、今日は心地よい風が走っていく。

ただし扁桃腺はいまだ腫れていて、こちらのカラダの中にはまだ熱が籠っている。

というわけでこの日も出かけもせず、水分だけを摂り続け、文庫本だけがお友達。
いつもは熱が出てもイカレた食欲が収まることはなく、ご飯も普通に食べるのだが、
暑い陽気の中、発熱しているせいか、さすがに食欲が沸かなかった。

熱でふらふらしていたが、気分転換に近所のホーカーズに降り、水分の多い麺類をなんとかブチ込む。
こうなるとフレッシュなスイカ・ジュースだけがお友達、意外と友達多いじゃないか。
まったく旅先でナニやってんだか。

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ネタも遡り、5日目『プロン・ミー』を食べた後日談。
http://delfin3.blog.so-net.ne.jp/2016-08-09 Pasir Panjang

暑い中、熱い蝦麺をすすったせいでさすがに汗まみれ、氷いっぱいの『テ・ペン』はそのまま焼け石に水、
「エアコンの効いたところに逃げ込もう」という話になった。

MRTで『マリーナ・エリア』へ移り、カフェに腰を据えた。

ランチには早い時間、アヤシげなセールストークをする人たちや裕福そうだがヒマそうな主婦がシートを埋めていた。
そんな雰囲気の中の日本人ふたり、現在の現地生活を聞いたり、かつて暮らした頃の体験談を話したり、
シンガポール在住ネタは話が尽きず、気づけば周りの客はランチ後のビジネスマンに様変わりしていた。

隣りのテーブルでは奥様が「ハイティ・メニュー」を頼んだようで、背の高い3段積みのトレイが運ばれてきていた。

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英国領時代に普及した午後にお茶を飲む習慣「ハイ・ティ」は「ハイヌーン・ティ」の略、
同じく英国領だった香港では「アフタヌーン・ティ」と呼ばれ、
お茶を飲みながら、スコーンやサンドウィッチなどの軽食を摂る、というのが通例。
ここシンガポールではそれが豪勢化し、ホテルなどでは14時頃からリッチなブッフェが展開されている。
そういえば「午後の紅茶」ってここからのパクリ? あるいはただの直訳? 「午後ティ」ってもはや源流回帰。

ガイドブックなどにはホテルの「ハイティ・ブッフェ」ばかりが紹介されているが、
シンガポールのカフェ、コーヒーショップではけっこう普通に「ハイティ・メニュー」が用意されている。
「ブッフェ」スタイルもあれば、「トレイ」スタイルの場合もあるので、
観光途中、街なかのカフェで気軽に楽しんでみるのもアリかと。

「美味しい『チキンライス』屋、知ってます?」

住み出してからあまり食べたことない、というところからチキンライスの話が広がった。

「じゃあ、このあと食べに行きましょうか。でも美味しい店は遠いんだよな。
 わざわざMRT乗っていくのは煩わしいんで、近場で妥当な感じのところでもいいですか」

ということで『マリーナ・エリア』を後にし、『シティ・ホール』方面を目指し、涼しい地下連絡通路を歩いた。

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かつて『ラッフルズ・ホテル』の近くの通りに「名店」と呼ばれるチキンライスの店があり、
そこからチキンライスの店が波状的に増え、あの辺りに行けばそれらしい店を数店舗見い出すことができた。
その「名店」はすでに移転してしまったのだが、今でも営業している店が残っているのでそこを目指すことにした。

ホテルに近いこともあり、欧米の客には知れ渡っているのがちょっと気にかかったが、
MRTに乗って遠方の店にまで足を延ばす「ニホンジン」的なガンバリはお互いしたくはなかったので、
歩いて行けるこのエリアで話しは決まった。

「どこにしましょ?」

3~4店舗が軒を連ねる『Seah Street(シャー・ストリート)』を案内する。

一説によるとこのエリアには海南(ハイナン)の人たちが多く移り住み、
彼らが好んで食べた「海南鶏飯(ハイナン・チーファン)」の店が多かった、ともいわれている。
『ラッフルズ・ホテル』の裏手でツアーバスを横付けする場所でもあるので、
かつてはガイドやドライバーたちとよくご飯を食べた寂れたエリアだったのだが、
今では欧米客を集めるオシャレなバーも軒を連ねる場所に様変わりしている。

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「おそらくどこもあまり変わりがないと思うので、あとはカンですね」

そういってなんとなく選んだ『正瑞記鶏飯』の店内へ進んだ。

「えっと、ここは『スティーム』と『ロースト』、肉は『ブレスト』と『レッグ』が選べますね」

「じゃあ、両方頼んで食べ比べしましょう!」

ということで『蒸し』と『焙り』を、ドチラのパートがおいしいか尋ねたら、
「両方の肉が入った『ハーフ&ハーフ』ができる」というのでそれでお願いした。

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蒸し鶏は柔らかくジューシー、焙り鶏はクリスピーで香ばしい、
モモ肉(レッグ)は脂が多く肉の旨味が強い、ムネ肉(ブレスト)は味が染み込んでいて店の味がよくわかる、という感じ。
(写真6 白いものが『スティーム』、茶色いのが『ロースト』)
ホーカーズなどでも好みで頼むことができるし、お店まかせでもOKだ。

かなり遅めのランチ・タイム、「ハイ・チキンライス」、とは言わないよな。


Seah Street


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St. Andrew's Cathedral @Singapore [Singapore]

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―DAY9― 6月24日

この日は起きた途端、扁桃腺の痛みに襲われた。

う~ん、風邪の兆候か、痛みが腫れに変わり、そのあと発熱、というのがパターン。
シーリング・ファンを切り忘れ、一晩中、干物のように扇がれていたのが悪かったか。
極端に乾燥するホテルのエアコンだと気に留めているのだけど、
シーリング・ファンということで気を抜いて、干からびてしまったようで。

晴れ空に 扁桃腺腫らし 気が晴れず と噛みしめても味のしない句を思い浮かべながら、
友人にビタミン剤をもらい、この日は出かけず、大人しく過ごすことを決め込んだ。
ベッドに寝転んで文庫本片手に過ごす一日も悪くはない、と干物男の負け惜しみ。

昨日はディンサムの後、友人家族と別れ、ひとりMRT『City Hall(シティ・ホール)』駅へ歩いて向かった。
すぐ近くにある『St. Andrew's Cathedral(セント・アンドリュース大聖堂)』が目に留まり、
思い出したように足を運び入れた。

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昼下がりの時間だが、チラホラと祈りをささげる信者はいる。
祈りを妨げないよう、遠くから一枚。

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背後に70階建てののっぽビル『スイソテル・ザ・スタンフォード(旧称・ウェスティン・スタンフォード)』がそびえ、
辺りは『市民戦没者記念碑』や『クイーン・エリザベス・ウォーク』などの緑が広がるので、白い尖塔が強く目を引く。



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英国国教会に属し、シンガポール教区の束ねる主教がいる教会なので、カテドラル=大聖堂と呼ばれる。
もちろんシンガポールでもっとも大きな教会でございます。

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平日の熱い時間だが、石造りの聖堂内は心地よい風が吹き抜けていく。
街歩きに疲れたら、熱いカラダを覚ましながら、ココロを落ち着かせてみるのもありかと。

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ステンドグラスには教会設立に尽力したラッフルズ卿を記念するものもあるそうで。
昼間の陽光が強く、写真の色合いがブッ飛んでしまっていてすみませぬ。



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新しい観光スポットが増え、街はどんどん変貌していくのだが、この教会は以前と同じ姿でそこに居た。

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アジアの小さな島国にも立派な教会、美しいステンドグラス、宗教の力というのはまったく。

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ヨーロッパの教会と比べると、やはり圧倒的に明るく、風通しがいいので、祈りを捧げず、昼寝を捧げてしまいそうに。


St. Andrew's Cathedral


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Dhoby Ghaut @Singapore [Singapore]

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―DAY8― 6月23日

この日も暑い、乾季はすでに真っ盛りだ。

「ランチに『ディンサム』いかない?」

「おお~、いいねえ、連絡して~」

子供の定期健診で病院に行くという友人家族を置いて、先に友人宅を出た。

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「ディンサム」とは広東語で「飲茶」のこと、
「ヤムチャ(飲茶)」というと「お茶を飲む」ことなので、スタバでお茶しても「飲茶」になっちゃう。
日本的に焼売や饅頭を食べ、お茶を飲むならば、「点心」(テンシン・簡体字)と伝えたほうがいいですね。
広東語を使う人も多いシンガポールでは繁体字で「點心」(ディンサム)と店先に掲げている店が多い。

シンガポールの公用語は「英語」「マレー語」「華語(標準中国語=北京語)」「タミル語」の4つだが、
中華系となるとそれ以外に「広東語」や「福建語」を話す人も多く、
さりげなく「何ヶ国語話すんじゃい」のオジイがいたりするわけです。

「北京語」が国語、となったのは近年のことなので、
実際に広東語しか話せないおじいちゃんと北京語と英語の孫で話しが通じない、という家庭内実情があったりするそうで。

仕事をしていた時のオフィスでも英語と北京語が飛び交い、ガイドたちは日本語と広東語でしゃべりまくり、
南方系が多かったドライバーたちの無線からは福建語が飛んでくる、という環境だったので、
実際にその単語を使いつつもそれが何語かも気にも留めておらず、知らない間に「多民族国家」に浸っていっていた。
そのおかげで見も聞きも知らぬ言語に嫌悪感を抱くことがなくなったのもかもしれないなあ、なんて思い返したりも。

IMG_3166.jpg

街歩きの後、待ち合わせの『Dhoby Ghaut(ドゥビー・ゴート)』駅へ向かった。

『ドゥビー・ゴート』はオーチャード通りの下端にあり、かつてはニギヤカな通りのハズレという感じだったが、
MRTの路線が増え、今では「North South Line」「North East Line」「Circle Line」の三路線が乗り入れる
大きなインターチェンジ駅へと変貌している。

ちなみにこの駅名、ヒンディー語「洗濯者の場所(Washerman's place)」との意味、
「ゴート(Goat)」=山羊とはナンの関係もありませぬ。

かつては「ヤオハン」と映画館の「キャセイ」しかない場所だった場所に降り立ち、
待ち合わせでもあるキレイなショピング・モールへと生まれ変わった「キャセイ」へ。
辺りを見回し、「変わったなあ」と思ってしまうのは老人性郷愁に襲われているのかもしれない。

http://singapore.navi.com/shop/93/ キャセイ(シンガポール・ナビ)
http://thecathay.com.sg/      The Cathay(公式サイト)

一階にあるカフェで一服していると友人だけがやって来た。

「おまたせ」

「いや、アイス・コーヒー飲んでたからダイジョウブ」

「點心の店、なくなった」

「え? なにそれ?」

「改装中だって。だから違う點心に行こう」

そういうと連れ立って、「キャセイ」を後にした、奥さんとお義母さん、ベイビーは先に店に送って来たらしい。

IMG_3150.jpg

「ここのディンサム、おいしいんだよ、だから連れてきたんだけど」

「いいよ、気にしないで。無問題~、それよりもみんなで食べるご飯が楽しいよ」

「次回来た時に連れて行くよ、ホント、ウマイんだ」

「それにしてもこの辺り、だいぶ変貌したよね」

「あの頃は映画以外来ることもなかった場所だったよ」

駅に戻る形でオーチャードを歩きながら、自分よりも年上である友人を老人性回顧主義に巻き込んだ。

そんな感じで別のショッピング・モールで點心タイム、
飲茶はやっぱり人数がいないとね、アレコレ品目を食べられないから感謝感謝。

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遅めのランチの後は家族と分かれ、街歩きを重ねた。

マリーナ・エリアに向かう途中、戦車が路上駐車、観光立国シンガポールにはなんとも似つかわない情景。
封鎖された道路には人が集まり、それぞれが自撮りに忙しそうだ。

「なにがはじまるんです、これ?」

交通整理をしていた制服姿の若い兵士に尋ねてみた。

「『ナショナル・デイ』の予行演習です。バレードがあるのでそれの練習です」

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この国は今年、建国50周年、国家として50歳を迎えるわけだ。
それを意味する「SG50」のロゴが街の各所に踊っている。
「ナショナル・デイ(=建国記念日)」は8月9日、おそらく今年は普段よりも盛大なパレードが行われるのだろう。

あまり知られていないがこの国は「徴兵制」が布かれている。
かつてオフィスでスケジュール・アサインをしたガイドの「来週、ヘイタイだからダメヨ~」という言葉が蘇る。
笑い話ではなくホントの話しで「来月、リクグンだヨ」とヘンな日本語でいうヤツもいたっけ。
18歳ぐらいで長めの兵役に着いた後、短期間、パートタイムで軍役に就くシステムが30歳ぐらいまで続くらしい。

戦車のそばにいる若い兵士が手持ち無沙汰でスナック菓子をかじっていた、あるいは彼もそんな一人かもしれない。


MRT Dhoby Ghaut


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Geylang Road @Singapore [Singapore]

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―DAY7― 6月22日

この日も快晴、気温は高いが風があるので、少しばかり「熱さ」から気はまぎれる。

昨夜は本当に食後の「Dulian(ドゥリアン)」タイムに突撃。
友人のクルマで『パヤ・レバ』からほど近い『Geylang Road(ゲイラン・ロード)』へ向かい、
夜の部・第二幕のはじまりはじまり。

以前から繰り返し書いているが、『ゲイラン』は「色町」として有名な場所。
ハデなネオンのKTVやナイトクラブが軒を連ね、大きな通りには遊び人を満足させる美味しい食堂が多い。

その通りと並行して走るもうひとつの大通りが『ゲイラン・ロード』、
そこにはオープン・エアの果物屋というか、ドゥリアン屋が軒を連ねていて、
深夜まで明るい照明を煌々と焚き、家族連れや酔客を集めている。

昼間は始終渋滞している広い一方通行の通りにはクルマが止まったかと思うと家族連れが降り立ち、
あるいは仕事帰りのビジネスマンが慌ただしく果物を積み込み、走り去って行ったり、夜は夜で往来が激しい。

皮肉にもそんな風に欲望を抱えたオトコたちの通りの一本隣に、笑顔を弾ませる家族を集める通りがあるのがこの国だ。

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週末は外食を終えた家族連れで混み合う、シンガポリアンにとって「ドゥリアンは別腹」、
一人3~4個は当たり前に平らげるのだ。

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安いものは一個$3ぐらいからあるが、ハズレ率は高い。
店が選り分けているので、$10以上出すと甘さは確実、というかハズレはない。


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質のいいものは量り売り、濃厚に熟しているものは香りが違うらしく、シンガポリアンはガッツリ嗅ぎ分ける。
以前、$3ぐらいの安ドゥリアンから選び合い、「一番マズイ人が払う」ゲームをやったが、あっさり敗北を喫した。

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ゴミやニオイに困るので、店先で食べる人がホトンド、テーブルだけでなく、手洗い場も完備していて、戦闘体制は万全。
頼むと手際よく割ってくれ、食べやすく仕上げ、持ってきてくれる。

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ことドゥリアンに関しては世代も性別も品もオシャレも関係なし、旬が限られているので、こぞって食べまくるのだ。
熱い夏の時季にこの国にわざわざやってくるのはこいつが食べたいからでゴザイマス。



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質のいいものはこんな感じで色合いが濃く、濃厚な味わい、ちなみにタイ産とマレー産では果肉の色が異なる。
形容しがたいフルーツで食感も味も似ているものがないから「食べてみるしかない」と書いておきます。

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週末はこの混雑、旬の時季はここに限らず、ホーカーズや駅前などにも臨時の露店が現れたりするが、
質のいいのが揃っているので、ここまで出向いてくる人が多い、みな、おいしい場所は知っているのだ。

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ちなみに「ドリアン・チョコ」とか「ドリアンXX」の類はニオイばかりで美味しくないので旅行者は要注意デス。
友人が選んでくれた一つがこいつ、濃厚で甘かったが、やっぱり丸一個を食べ切るのがやっと、満腹満足満喫の一夜。


Geylang Road


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Paya Lebar @Singapore [Singapore]

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―DAY6― 6月21日

日曜日ということで、休日の友人たちと待ち合わせ、軽くランチを摂ることになった。

普通に集い、普通のホーカーズで、普通の昼食。
テーブルにつくと「ナニ食べたい?」と聞かれたので「ホッケン・ミー(福建麺)かな?」とだけ答えた。
特別なものが食べたいわけではなく、日本で食べられないものを食べたいのだ。

「OKラ~」

友人はシンガポール訛りでそう返事すると馴染みのある店に注文を入れ、
ついでに他の店に足を運び、なにか見繕ってくれたらしい。
もう一人はタバコを吸いにホーカーズの外れに向かっていた。
シンガポールでは喫煙規制はとてもキビシイ。
屋内ではモチロン吸うことができず、屋外のホーカーズでも線が引かれた決められたワク内でしか吸うことができない。
さすが「罰金王国」、キビシさは日本の比ではない。

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一人おとなしく座っていると、テーブルに飲み物の注文取りがやってきた。
ホーカーズでは飲み物屋に自分で買いに行くのもアリだが、注文取りに頼む方式もあるのだ。

「『バリー』xリャンペイ、『テ・ペン』xイーペイら~」

元在住としてはこれぐらいは中国語で注文できる、って言葉の半分以上が中国語じゃないけど。

「Barley(バリー)」は大麦のジュース、米のとぎ汁や韓国の「シッケ」を甘くしたような口当たりで、
ちょっと薄ボケた感じの飲み物、日本人にはちょっと合わないかも。
カラダの熱を取る、という効果があり、好んで飲むシンガポリアンは多い。
中華系は「カラダを冷やす」ことを気にするので、真夏でも熱い中国茶を飲む人も多いですけどね。

こちらはバカの一つ覚えで「アイス・ミルクティ」、なんなら氷多めでガンガンカラダは冷やしたいのです。
ホーカーズのコーヒーはちょっと好みでないので、こいつを常飲している。
濃いめの紅茶に沈殿するほどコンデンスミルクが入っていて、飲むだけで太りそうな甘さだが、
けっこうヤミツキになるので、来星の際は一度お試しを。
ちなみにお土産にスーパーでリプトンの「3in1」インスタント・ミルクティなんてのもオススメですぜ。

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飯食って戯話をして、サラっと解散した後は写真を撮るため、街をブラついていると電話が鳴った。

「今日、仕事早く終わったからご飯食べに行かないか? ドコにいる?」

滞在先の友人からのお誘いコール、待ち合わせ場所と時間を聞いて、電話を切った。
滞在しているといっても、彼は仕事があるのでホトンド一緒にナニカをする、ということはないのだ。
「シンガポールにいる限り、心配することがない」という彼の言葉通り、
ほったらかしにしてもらっているのはある意味、コチラも気楽で助かっている。


無目的に街ブラを続け、陽が落ち、写真が撮れなくなったので、MRTで『Paya Lebar(パヤ・レバ)』駅を目指した。

『パヤ・レバ』自体は有名なスポットがあるわけでもないので、あまり足を運んだことがない。
いわゆる色町・ゲイランの東側にある駅なので、おいしいレストランでも多いのかな、と思いつつ、
再開発の工事が激しい駅前からほど近い『シティ・プラザ』を目指した。

古いタイプのショッピング・モール『シティ・プラザ』の前の水路沿いの公園ではシートを広げたグループが寛いでいる。
熱い国ならではの夕涼みの情景、とくに今日は日曜なのでグループの数が多い。(写真2)

異国の労働者や出稼ぎの人たち、あるいは「アマさん」と呼ばれるお手伝いさんなどは、
エアコンなしの部屋に住んでいることが多く、涼しい場所でちょっとしたグループ、小さなコミュニティを作り上げていたりする。
かつてこの国にいた時は日曜となると高島屋の入口前の階段にフィリピン系が集っているのをよく見かけた。
扉が開くたび、エアコンの風が吹き抜ける階段前が彼らコミュニティの集い場所だったようで、
別のデパートにはインドネシア系が集まっていたりした。
どうやらこのエリアではアラブ系の人たちが集っているようだ。

IMG_3048.jpg

モールの中は半分近くの店が閉まっていて、表の公園のニギヤカさと比べると覇気がない。
シャッター商店街ならぬ、「シャッター・モール」状態、古いタイプのモールはこうして衰退していくのか。
人けも少ないのでロビーのマッサージ・チェアに腰かけ、文庫本を広げ、汗を引かせ、友人が現れるのを待った。

しばらくすると電話が鳴り、友人夫妻が現れた。

「ごめん、パーキングが混んでいて」

「無問題(モー・マンタイ)、ここはエアコンが効いているからモーマンタイら~。ところでナニ食べるの?」

「すぐそばにヴェトナム料理の店があるんだ。ヴェトナムの人がやっていて、そこがおいしいんだよ」

結婚後はヴェトナム人の奥さんが時折、食べたがるらしく、彼はすっかりヴェトナム料理店に詳しくなっていた。
大通りを渡ったところに店はあり、表のテーブルはたっぷり混んでいた、う~ん、ここも店の敷地なのかい。(写真4)

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「中しか空いてないらしいけど」

「いや、中がいいよ、エアコン効いてるもん」

「賛成、賛成」

遅れて合流してきた彼の息子もこちらの意見に乗っかってくれ、店内のテーブルにつくことに。

「なに、食べる?」

「こういう店はヴェトナムの人に任せます~、なんでも食べるから無問題」

「ダイジョウブ、この人、ホントになんでも食べるから」

友人がそういうと奥さんが手際よくオーダーを入れる、ヴェトナム人の店員に当たり前のようにヴェトナム語で。
テーブルと厨房の間をヴェトナム語が飛び交う間、3人の男はキョトンとしていた。

そしてテーブルを埋めたヴェトナム料理との格闘の時間、
4人であれがウマイ、これがオイシイ、と言い合いながらニギヤカな晩餐が続いた。

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「Ngon(ゴーン=おいしい)だねえ~」

そういうと奥さんと店員が驚きながら喜んでくれた、ヴェトナム縦断で覚えた貴重なヴェトナム語が役立つとは。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-09-23 (ヴェトナム縦断記)

「よく覚えていたね、ヴェトナムの言葉。このシンガポール人はダメね~、教えても忘れちゃう」

二人のシンガポリアンを前に彼女は頼んだココナッツを飲みながら、そんなジョークで攻撃して和ませる。

「じゃあ、デザートはドゥリアン(現地ではこう発音する)でも食べに行こか?」

風向きの悪くなった彼がそんな風に逃げを打った。


City Plaza


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Pasir Panjang @Singapore [Singapore]

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―DAY5― 6月20日

今日も朝からカラリと晴れて熱い。

この国では2月頃から10月ぐらいまでは「乾季」にあたる。
その言葉の響きは日照り続きのひび割れた大地を思い浮かばせるが、実際はスコールの回数が少なくなるだけ。
ムシ暑さは割り増しになり、外を歩けばたっぷり汗まみれで、「乾」などという文字からは遠い気分だ。

6月下旬ともなるとすでに夏は盛りで、入梅前の日本からやって来た身には赤道直下の日差しがキビシイ。

シャワーで目を覚まし、10時の待ち合わせに合わせ、出かけることに。

目的地はMRT『Pasir Panjang(パシ・パンジャン)』駅。
SNSで知り合いになった在住の方においしい「プロン・ミー(蝦麺)」の店を教えておらうことになり、
その店がこの駅の近くにある、というので現地集合の運びとなったわけ。

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新興開発のマリーナ・エリアに近い『パシ・パンジャン』は辺りになにもなく、
無機質な埋立地にだだっ広い空地が広がっているだけだ。
駅を降りる人も少ないため、待ち合わせに手間取ることもなく、あっさり集合できた。

「売り切れると閉まる」というのでお互いの紹介もそこそこに、駅から1~2分の場所にある店を足早に目指した。

住宅街への路地の入口、角の建物の1階が吹き抜けになっていて、そこで数軒のお店が営業している。
シンガポールらしい、ここそこで見かける情景だ。(写真2)
その一角に人が集っている、こちらの祈りが通じたのか、店はまだ営業を続けていた。

なにもない住宅街なのだが、クルマが駐車されたかと思うと人が降り、店に吸い込まれていく、
土曜日だからなのかもしれないがそれらのホトンドが家族連れだ。

「ここですよ。よかったあ、まだ営業してた」

案内してきた身としてはホッとしたのだろ、ひと心地ついた彼女に促され、店に入る。
「入る」といってもホーカーズ・スタイルなので、店先に並ぶテーブルから空いている席を確保するだけだが。

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「なににします?」

シンガポールの場合、ホーカーズやこの手の出店の場合、メニューがないことがホトンド。
観光客が来るようなホーカーズであれば、英語や日本語で書かれたメニューや品書きがあったりするが、
大概の場合、一つの店はひとつの料理を扱うので、
「チャーシューファン(焼豚飯)」ならチャーシューファン、
「ワンタンメン(雲呑麺)」ならワンタンメンとシンプルに見えるのだが、
そうカンタンに事が進まないのがシンガポール・スタイル。

ご飯ものの場合、選択肢もないのでオーダーはあっさりと決まるが、
麺類はちょっと厄介、店先には中華麺や米麺、白い素麺から黄色い幅広麺まで5~6種類が並び、こちらを悩ませる。
さらに麺を選んだだけでは決着せず、
丼スタイルの「スープ」なのか、麺とスープが別々の「ドライ」なのかを選び、ようやくオーダーが定まるのだ。
想像すると組み合わせは2~30種類、シロウトはケガするぜ。

店先に説明書きや案内板があるはずもなく、フラッとやって来た観光客や外国人は戸惑い青ざめていく、
店先で忙しそうなオババに「どうするのさ?」なんて詰問状態になったりして、余計に顔色が悪くなっていくのだ。

この国で働きはじめた頃、英語も未熟な身としてはまずはこのパターンにハマった。
毎日のランチが闘いのフィールド、青ざめる昼食。

オーソドックスな「フィッシュボール・ヌードル(魚丸麺)」一つ頼むのにモタモタ、オロオロ、
店先でアワアワしながら、現物を指差しで頼むのがやっと。
大いなる好奇心と多少の冒険心がありながら、自分の食べたいものが出てこないジレンマを感じていた。

ある日、そのストレスがキレイに解消することが分かった。

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そう、わからないことは尋ねれば教えてくれるのだ、ゆっくり尋ねればいいだけ、あたりまえだけど。
多民族国家のこの国では「英語が未熟なこと」は大したことじゃなかったのですね、勝手に音を上げる自分が悪い。

「持ち帰り? 食べてくの?」にはじまり、
「ドライ? スープ?」
「麺はドレにする?」
「席番号はドコ?」(ホーカーズはテーブルに番号がふられていて、伝えると持ってきてくれる)
という感じで、フルーレの試合でもはじまったかのように矢継ぎ早に突きが繰り出されるわけで、
その突きをじっくり受け止めると意外にも懇切丁寧に教えてくれるのですね、これが。

極端に黙って突っ立っていれば、ベーシックなブツが出てきたりして、意外と拍子抜けしたりも。

旅先では外国語なんかそっちのけ、恐れず、ビビらず、躊躇わず、であれやこれやと尋ねてみましょうね。
スマホやアプリに頼るよりきっとナニカが起こるはず、
楽しいことでもイヤな思い出もそんなことが旅に膨らみを持たせてくれますぜ。

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「来ましたよ」

テ・ペン(アイス・ミルクティ=写真5)を飲みながらしばらく互いの話などしていた。
だいぶ待たされるとようやく店のおばちゃんが両手に器を持って、テーブルに運んでくれた。
彼女は素麺状の白い細麺を「ドライ」で、こちらは太めの中華麺を「スープ」(=写真6)で、
それぞれの器にはドデカイ海老がゴロっという感じで乗っかっていた。

「うほ。オススメの『プロン・ミー』というだけあってエビがデカイですねえ~」

「でしょ、しかもここのは駅だけじゃなくて麺も美味しいンですよ」

「さっそくいただきましょ~!」

麺をすすり、殻付きのエビにカブりつく、剥いた殻はモチロン中華スタイルでテーブルの上だ。
途中、器を交換して、それぞれの麺の味を確かめる、「ひとり飯」じゃないとこういう楽しみもあるよね。

「プロン・ミー」は小ぶりのエビがコロコロ入っているものが定番だったが、
5~6年前だろうか、大きなエビを入れた店が話題をさらい、ちょっとした「蝦麺店」ブームが巻き起こったのだ。
おそらく家賃の関係だと思うが、中心部に人気店は少なく、郊外や住宅エリアで人気店が人を集めていたっけ。

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「よかったあ、こんなところの店、教えてもらって」

「よかったあ、お口に合ったようで」

おかまいなしに手もテーブルも汚しながら食べるのが楽しくておいしいのだ。


MRT Pasir Panjang

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Pasir Ris @Singapore [Singapore]

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―DAY3― 6月18日

カラリと熱いが、風があってここちいい天気だ。

赤道に近いこの国では「暑い」という文字のほうがふさわしいが、
前日のスコールが湿気を洗い流したせいか、この日は「熱い」という陽気が広がっていた。

熱い午後はエアコンの効いたカフェでのんびり過ごし、夕方になって『Pasir Ris(パサ・リス)』へ出向いた。

MRT駅なのだが、直通のバスがあったので市バスで行くことに。
古くからの友人と会社帰りに会うため、中間地点がこの駅じゃないか、ということになっての待ち合わせ。
夕方混雑する地下鉄よりも座りっぱなしのバスがラクなのだ。

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滞在している『Punggol(ポンゴール)』はシンガポールの北東部でMRTの終着駅、
駅上部には新交通システムのLRT(Light Rapid Transit)が接続し、
駅前には市バスのインターチェンジを抱えている。

昨今、東南アジア諸国も地下鉄やライトレールが発展し、
安くてカンタンに移動できるので、土地勘のない旅行者も大いに恩恵にあずかっている。
シンガオール、バンコク、香港、ソウル・・・ 地下鉄ならボラれる心配もないしね。

併せて市バスも利用できると活動範囲は地元の人並みに広がっていく。
それに英国領の名残りを残す二階建てバスは観光気分を盛り上げてくれるし。

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シンガポールの場合、こちらのサイトで路線検索が可能、
旅先でもスマホ頼りの旅行者がホトンドですからね、覚えておくと便利。
https://www.sbstransit.com.sg/ SBS Transit 公式サイト
あ、でもこの国の場合、各停留所に路線案内があるのでスマホなしでも充分戦えますぜ。

シンガポールでは『ez-link』というICカードが必携アイテム。
ソウルの『T-money』、香港の『Octopus』と同様、割引率が高いので旅行者でも持っていると便利かつお得です。

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駅前のインターチェンジからバスを拾い、パサ・リス(現地発音)を目指す。

路線ごとに数字がふられているので、観光客で現地の言葉が分からないとしてもダイジョウブ、
それでも不安ならば乗車の際にドライバーに行先を告げて確認すれば、安心デス。

繰り返し記してますが赤道直下、東南アジアだからといって、真夏のスタイルで外出するとエライ目に遭いますぜ。
バスの車内はエアコンギンギン、地下鉄の構内もエアコン、車内はキンキン、
ショピング・モールやデパートもこれでもか、と冷房フルパワーですから。

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南国やリゾートに行くからって、空港から浮かれたカッコしちゃっている人いますけどね、
機内は大概冷やし過ぎ、現地はモチロン冷房三昧、と暑い国の方が意外と「寒」かったりします。
ホテルも意外と冷え込みますし。

エアコンが苦手な方は風よけ、冷房除けにちょっとした羽織ものを持参するだけでもだいぶ変わると思います。
「エアコン・ラブ」のこちとらは現地では半ソデ短パンの快適生活ですけどね。
それでも機内には上は羽織れるシャツ系、下はロングのパンツで挑むことにしてますが。

始発のバスの車内は冷蔵庫並みに冷えていて、バス待ちの間にかいた汗を一気に乾かしてくれた。
あるいはこのまま乗っていれば、バナナでクギが打てるようになるかもしれない。

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会社帰りの家路を急ぐ人たちで、パサ・リスの駅前は混んでいた。
そのなかから古い馴染みのある顔を探し出し、駅ビル内のエアコンの効いたフードコートへ。
男同士なので飾り気もなく、普通のご飯で夕食タイム。

日本から持参した季節限定のスナック類を土産に渡すと、パッケージを眺めながら喜んでくれた。
特にナニをするわけでもないが、久々の再会で互いの近況を語らい、以前のように戯言を交わす。

「あ、そういえば明日ナニしてる?」

「なにもしてないけど?」

この国に来るのにアレコレ予定を立てる律儀な観光客であるはずがない。

「JB行かない? 金曜だけど有給取ったんだ、使わないと会社に文句言われるから」

そう、この国では残業は50%割増賃金、有給は完全消化が当たり前、
一応、会社が買い上げてくれるルールはあるがそれを臨む社員は少ない。

「ナンダ? いきなり? ナニするのさ?」

「久しぶりだろうからブラっと買い物、あとオイシイモノ、食べようよ」

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シンガポリアンは週末、マレーシアのジョホール・バル(=JB)に買い出しに出かけたり、
美味しいシーフードを食べに出向いたりする。
3割ぐらいの物価差があるので週末をそんな風に楽しむので必然、土日の国境は大混雑となる。

「金曜なら国境渋滞ないよな?」

「混まない混まない。だから昼過ぎとかでもいいよ」

ご飯を食べながら明日の「外国旅行」の話が決まった。


MRT Pasir Ris

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Sengkang @Singapore [Singapore]

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―DAY2― 6月17日

ドアtoドアで20時間の移動、さすがに疲れたのか、たっぷり大寝坊の朝を迎えた。

こちらの体調を察したのか、窓の外では激しい雷が鳴り響いている。
まもなくスコールが窓を叩きはじめるだろう、今日はゆっくり過ごしなさいという空のご配慮だ。

リビングに来ると「疲れとれた? 朝食食べる?」と友人の奥さんに声をかけられる。
友人は朝からガイドの仕事で出かけている。
ことによるとこれを読んでいるアナタのツアーを日本語流暢な彼が担当したことがあるかもしれない。

起きてすぐにご飯をかきこむことができるのが特技の一つ。
そのメニューがかつ丼だろうとカレーライスだろうとおかまいなしのタイプなので、
「食べる、食べる」と彼女の呼びかけに乗っかった。
(写真は「酿豆腐(Yong Tau foo)」、朝食とは別のものね)

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シンガポールは朝の動き出しがゆっくりだ。

街の商店は11時ごろにおもむろに店を開けはじめ、
「ホーカーズ」と呼ばれる出店の食堂も昼前になると動き出しはじめる感じ。
モチロン、働いている人向けに朝一番でトーストとコピー(コーヒー)を出す店は仕事をはじめているし、
朝の時間だけ営業して、昼前には閉めてしまうお粥の店なんかもある。
なかには夜中にならないと開かないシンガポール版「深夜食堂」なんてものあったりして、なにしろ形には縛られていない。

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子供が生まれたばかりの友達夫婦には彼女のお里、
ヴェトナム・ホー・チ・ミン・シティからお母さんが子守役として来星していた。

そのお母さん手作りのヴェトナム料理が朝食メニュー。
シンガポールにいるのに「ヴェトナムの家庭の味」満載、
特に「大根の炊いたん」がテリッテリの輝きで濃い口の味がウマイ、
煮つけとかでなく、まさに「炊いたん」って感じなのだ、
こいつの煮汁をポロッポロのタイ米の白ご飯に染み込ませると悶絶モノ、ああ、すぐにおかわりください。

ホントに声に出して悶絶していたら、お母さんがやけに喜んでくれた。

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歓びの朝食を味わっているとスコールが激しく窓を叩きはじめた。
TVでNBAファイナルをチェック、ゴールデンウォリアーズがシャンパン・ファイトの歓喜に。

歓喜ののち、「出かけるけどどうする?」との問いかけ。

リビングでゴロゴロしていても仕方がないので、荷物番として同行することにした。
ベイビーをバギーに乗せ、奥さんとお母さんとともにMRTで隣駅の『Sengkang』(センカン)へ。

外はスコールが蛇口をひねるかのようにピタッと降り止んでいて、午後のきつい日差しが水たまりを照らしていた。

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シンガポールはショッピング・モールはモチロン、歩道や公共施設でもバリア・フリーが徹底している。
特にMRTは万全でどこにもかならずエレベーターが備わっていて、ホーム・ドアもほぼ整備されている。
バギーを押していても歩行者に嫌悪されることはないし、行く手に困ることもない。(写真5、左隅のガラスがエレベーター)

この辺りの社会インフラはカンペキ、小さい国ならではの強み。

ちなみにMRTの車内ではドアのすぐ横の席がすべて優先席、
日本だと人気の「特等席」はカラフルに色づけされ、混んでいても健常者で座る人はホトンドいない。
とくに妊婦さんがいると誰もが率先して席を譲る、たとえそれが優先席でなくても、だ。
こういう情景を見ると、日本がいかに奇異な国か、思い知らされたりするんだよなあ。

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センカンは駅隣接の大きなショッピング・モールを有していた、さながら駅ビルですね。

このモールでキッズ・ショップを探し、よだれかけやおしゃぶりなどベイビーのアイテムのお買い物タイム。
普段、踏み込まないようなエリアなので、これはこれで楽しいのだ。

「乳母車じいや」がバギーを押すので、ママはゆっくり買い物してね。


MRT Sengkang

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Fly to SIN via KL @Singapore [Singapore]

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―DAY1― 6月16日

10時のフライトに合わせ、神奈川の南から成田の第2ターミナルを目指した。

赤い電車は始発に近い時間に1本だけ「成田空港直通」というやつを走らせていて、
乗り換えなく成田空港にたどり着くことができる、ただし2時間半座っりっぱなしになるが。

今回は2015年プロモーション・チケット第2弾、
AirAsiaXでシンガポール里帰りでございます、故郷じゃないけど。

チケットの総額は25,770円、空港使用料が5,000円ほどなので、
シンガポール往復が2万円台でございます、プロモーション・チケットさまさま。

LCCなので成田にこの年の4月、オープンしたばかりの「第3ターミナル」を使うことになるのかな、と期待していたら、
エア・アジアは2タミに据え置かれたようで、例の半分外に押し出された間借りのような「Nカウンター」のまま。
まあ、2タミならカードのラウンジが使えるので、これはこれで悪くない。
(結果、「3タミ」は来年3月まで利用機会がなかった)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB07H9R_Y5A400C1MM0000/ 第3ターミナル開業・日経新聞

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フライトはこんな感じ、安いチケットなのでKL経由はしかたなし。

16JUN D7529 NRT 10:00/KUL 16:25
16JUN AK721 KUL 19:50/SIN 20:50

29JUN AK720 SIN 21:20/KUL 22:30
30JUN D7528 KUL 00:45/NRT 08:45

搭乗口は70番ゲート、ご存知、1フロア降りたところにあるバス搭乗用のゲートですな、2タミだけどバス搭乗。
慌ててバスに乗り込む意味もないので、一番最後に乗り込んでいく。

搭乗口に並んでまで早く乗りたがる人が多いが、あれはどういう理由なんだろう、といつも考えている。
早く席に着いて荷物入れを確保したいのか、ロビーにいても免税店にお金を吸われるだけなので逃げ出したいのか。

ウェルカム・ドリンクを出してくれるCクラスなら話は別だがいつも搭乗は最後の方、
これだと自分の隣がエンプティなのかも見極めがつくし、
バゲージの入れどころがなければCAを呼んで預かってもらえばいい。
なのでギリギリまでラウンジに居ることにしている、ただし成田の2タミではそうはいかないけど。

最後に乗る必要もないぐらい、機内はガラガラでした。
乗客数は1/4ぐらいだろうか、6月に旅する物好きは少ないよね、ここに一人いるけど。
「さすがロー・シーズン」と思いつつ、2-3-2の真ん中の真ん中席を確保し、
7時間のフライトを横になって過ごした、ご存知「プアマンズ・ファーストクラス」デスネ。

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クアラ・ルンプール(KL)の空港には定刻通りの16:25に降り立った。

KLの街には来たことはあるが、空港利用は初めて、知らない空港はちょっとばかりテンションが上がる。
なにせマレーシアには陸路から行く経験ばかり、
KLやマラッカにはジョホール・バル(JB)を経由してバスで行くもの、と思い込んでいる。
マレーシア初の空港利用となるとコタ・キナバル(KK)だったのでゴザイマスな、これが。
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-09-26 (ボルネオ紀行)

KLIA(Kuala Lumpur International Airport)は成田空港と似た感じで
離れたところにKLIA2という新ターミナルを有している。
このターミナルはLCC専用でKLを本拠とするエアアジアが造った、といってもいいシロモノ。
窓の外には基地のようにエア・アジアの機体が連なっており、今回は当然、この広くて新しいターミナルの利用だ。(写真2)

だだっ広いKLIA2をうろつきながら、「Priority Pass」で使える『PLAZA PREMIUM LOUNGE』を探索。

KLIA2にある3ヶ所のうちのひとつにたどり着き、シャワーを浴びて目を覚まし、
軽食で元気を取り戻し、乗り継ぎ待ち。
食事の出ないLCCでもラウンジで充填できるならフライトもそんなに悪くはない。(写真4)
コーヒーを飲み、メールチェックしていると3時間の乗り継ぎ時間もアッという間に過ぎていく。

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19:50、定刻通りにKLを出発、人の行き来が激しい両国だけあって、今度の機内は満席だ。

ビッチリ人を乗せた機体はジャスト1時間でチャンギに降り立った。
制限区域でないランドサイドにある「The Haven by JetQuay」に入り、泊めてもらう友人や古い馴染み電話を入れた。
ここチャンギ空港は世界的にもめずらしい「到着時にも使えるラウンジ」が存在するのですね。
モチロンここも「Priority Pass」で利用可能。(写真5)

シンガポールの場合、空港から市内までタクシーで30分ほど、1,500円ぐらいで行けてしまう、
MRT(地下鉄)でも小一時間でたどり着くので、ラウンジ利用は大して重要ではないだろうが、
これから友人宅まで市バスで小一時間、重ねてLCCで飛んできた、というのがあり、使ってみたのです。
フライトで乾燥しきったカラダに水分補給、赤道に近い国での暑さ対策に水分充填、ラストにエネルギー補充。

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ラウンジのテレビがこの日、埼玉で行われたワールドカップ・アジア2次予選の日本戦の結果を告げていた。
「小国シンガポールが日本からスコアレス・ドローを『勝ち取った』」とコメンテーターは興奮している。

その画面を観ながらラウンジを後にした、日付が変わる前に友人宅につけそうだな、と思いながら。


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出発前の空港、みなさんはナニして過ごしていますか?
免税店をウロウロ? カフェでセカセカ? 搭乗ゲートでイライラ?
「格安航空券」だろうが「LCC」だろうが、
各空港のある『ビジネスクラス・ラウンジ』でゆっくりビールやワインなんていかが?
【プライオリティ・パス】があればそれが可能、情報詳細は↓コチラをご覧ください。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17

「カードの年会費10,800円は高い!」と思うかもしれませんが、
『ビジネスクラス・ラウンジ』の利用料は1回US$30ほど。
1度の海外旅行で日本出発時に1回、帰国時の空港で1回、往復2回ラウンジを使えるわけですから、
年間2度、海外旅行に出るとすでにモトは取れてしまいます。
空港によっては国内線でもラウンジ利用可能ですから、帰省時や国内旅行でも便利!

そのほかに「トラベルコース」を選べば、年2回の『手荷物宅配サービス』が付帯しますので、
単純計算で1,500円前後x2回分が浮いちゃいます。
国内も海外も旅行にこの1枚 さらに今なら入会時にポイントプレゼント、
初年度はこれだけでも会費を補えるので、試しに使ってみるのもアリです。
カードには最高5,000万円の『海外旅行傷害保険』&『国内旅行傷害保険』が付帯するので、
不安が多い海外旅行でも安心ですね。

実際に利用した各都市空港ラウンジの報告記はこちらのリンクから!
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-05-23 バンコク・スワンナプーム(BKK)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-08-16 マニラ・ニノイ・アキノ(MNL)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-08-20 シンガポール・チャンギ(SIN)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-10-13 ヒューストン・G・ブッシュ・インターコンチネンタル(IAH)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09 デンバー・インターナショナル(DEN)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2014-05-06 ソウル・インチョン(ICN)
http://delfin3.blog.so-net.ne.jp/2016-07-21 香港・チェクラップコク(HKG)
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29 アブダビ・インターナショナル(AUH)


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